stellatram思い出語り #5
stellatram思い出語り #4の続きです。
PROJECT CIEL*LINK

http://stellatram.s602.xrea.com/project-ciellink/
2025年10月公開。ウェルカムバックすてとら。三人娘の晴れやかな笑顔がお出迎えです。
この記事は先行リリース時点での記述となります。2026年4月に全7曲の完全版がリリース予定です。
久方ぶりのWEBサイト制作。世の中の技術の進歩はすさまじく、今まで以上にstellatramメンバーの皆さまに動作テストをしていただき公開へと至りました。
以前はPCとスマホの閲覧者が半々くらいだったのですが、今やほぼスマホ一色。加えてWEBサイトよりもSNSの比重が非常に大きく、これからはWEBサイトの立ち位置もどんどん変わっていくでしょう。限られた小さな画面を、限られた時間の中で、Xや他のアプリを差し置いてどれほど占有していられるか? という問題でもあります。わざわざアクセスしてよかったな~と思っていただけるような作りを大事にしたいと思います。


地鎮祭 ~jj Cras we Cab Seff~
- Comp: Hull
- Lyrics: Fu, kairi
- E.Organ: 巫月和音
- Vocals: 月宮瑠璃華, 巫月和音, だぶるぜぇた, ほいみん
ジェ・クラス・ウェ・カーブ・セフ。月奏ベルジャが地鎮祭で謳ったところ、惑星の意志が降臨……という詩です。
当初は「jj Cras we Cab Seff」だけがタイトルだったのですが、「地鎮祭」とつけたほうがよいのでは、とほいみんさんにご提案いただきました。長いタイトルは大変なので気軽に「地鎮祭」と呼べるようになり本当によかったです。
全体のおおまかな内容を決め、ベルジャパートを作詞したあとkairiさんにパスして惑星の意志パートを追加していただきました。ボーカル4名、ゲストのだぶるぜぇたさん含む男女混声の豪華な構成ですごい。私たちの大好きなアルトネリコだ~~~。
律史前月読については、人類の真摯な想いをいかに伝えるかで気を遣いました。開拓と言っても実態は自然破壊であり、せっかく再生を始めた大地を汚すことにもなりかねません。まさに神々に向けた一世一代のスピーチです。そんな大役を任せられたベルジャは大変だったと思いますが、力強い返答をもらえて本当によかったですね。その辺りのお話はぜひバックグラウンドストーリーをお読みください。
後半の日本語(シェル語)は、儀式ではなくベルジャ個人でのびのびと。細石も木橋も、人に破壊され形を変え、人と共に生きていく自然の一部です。そこはしっかり詞に組み込みたいなと思いました。ベルジャの脳内にも確かなイメージがあったことでしょう。
私は北海道の生まれなので、「開拓」と聞くと地元の風景を思い出します。まっすぐな道路、だだっ広い牧草地、そして、風に乗って届く牛糞のかほり……ハッ そこから月奏のキャラクター像が浮かび上がり、「牧畜娘ベルジャはどうですか?」と提案するに至りました。ありがとう牛さん。
アルバム小括
stellatramの皆さまとは久々の共同制作となりましたが、さっそくワイワイとディープな設定考証が始まり、各人の変わらぬ熱意とアルトネ筋の躍動をビシバシ感じました。時系列的には……技術的には……ああでもないこうでもない……と可能性を探る過程は楽しいものです。今回は惑星再生後の物語でしたので、アルトネ3小説版が大変参考になりました。
それにしても、「chef-i-tes-ny lin-ea;」には皆さま驚かれたのではないでしょうか。男声&おけいはん! 私も聴き手の一人として完成を楽しみにしており、aimさんの作曲→カワノさんの編曲→だぶるぜぇたさんの収録、と工程を経るごとにおっさんへの想いが高まっていきました。余裕のないおっさんが集まってくるラテンのリズム! 契約言の「N~~~~」のとこがたまらなく好きだァ……。
アルバムの〆は少女たちのおしゃべり、「EXEC_with.METHOD_CIEL.*.LINK/.」。やっぱりね、システム構文的なところにテンションの上がるヒュムキチは多いと思うんです。kairiさんの練りに練った設定の妙が遺憾なく発揮され、見どころ一杯。「花」で三人がハモるところもすばらしく広がりが感じられて好きです。世界中に詩が響いていく……。そこそこ複雑なことをやっている詩ですが、WEBサイトの購入者特典で解説をご覧いただけますのでぜひ。私もテクニカルな部分でちょこっと加筆をさせていただいてます。ご自由に紡いでみてください!
おわりに
いかがでしたか?(定型文)長々とお時間を頂戴しました。
偉そうに語りましたが、どの曲も私が一人で作詞したなんてことは全くなく、常にほいみんさん、stellatramの皆さんに助けられて作りあげたものです。ドツボにはまり掬い上げていただいたことは一度や二度ではありません。完成までバトンを繋いでいただき、アルバムとして形を残せたことは何にも代えがたく、深く深く感謝しております。そして国内外問わずお聴きいただいた、たくさんの方々にもお礼を申し上げたいです。本当にありがとうございます。
Fu個人へのご質問等ございましたら、お題箱にお送りください。